11月14日 山口市湯田温泉のホテルかめ福にて、山口県生活協同組合連合会創立65周年の記念講演会を開催しました。
講師に 「金子みすゞ記念館」館長で童話作家の矢崎 節夫氏をお招きし、
今、こだますとき~みすゞさんのまなざし~ という演題で講話をしていただきました。
矢崎氏プロフィール
1947年東京生まれ。早稲田大学英文学科卒業。詩人佐藤義夫、まど・みちおに師事し,童謡・童話などの世界で活躍している。
自身の創作活動の傍ら、学生時代に出会った一編の詩に衝撃を受け、その作者である童謡詩人金子みすゞの作品を探し続け、埋もれた遺稿512編を発見。特に長年の努力の集積として執筆した『童謡詩人金子みすゞの生涯』(JULA出版局)においては1993年、日本児童文学学会賞を受賞している。近年は、全国各地で公演を行い、金子みすゞの甦りを多くの人々に伝える。
山口県長門市の童謡詩人 金子みすゞさんの詩を通して・・・・・
「この世に無用なものはない」という金子みすゞ さんの深いまなざしは今も多くのファンの心をとらえている!私たちはもしかすると「私とあなた」というまなざしで駆け抜けてきたのかもしれません。自分中心、人間中心のまなざしで。生かされていることの喜び、この世のすべてと共に生きる喜びは「私とあなた」から「あなたと私」というまなざしに変わる事なく、出会う事は出来ないでしょう。みすゞさんの詩を通して、まなざしを変える喜びに出会って下さると嬉しいです。
約100名の講演会参加者は、自分中心ではなく、相手の立場を思い、気持ちに寄り添うことの大切さを金子みすゞさんの詩を通して感じ取り、東日本大震災に遭われた方々の思いや、その方々へ思いやりの大切さを受け止めながら、矢崎氏のあたたかく、優しい講演を熱心に聞き入りました。