山口県生協連 2024年度第1回役職員研修会を開催しました。

2024年11月7日 13:00~14:30 第1回役職員研修会を開催しました。

場所:コープやまぐち本部会議室
講師:山口県立大学社会福祉学部社会福祉学科 内田充範 教授
演題:「社会保障制度の現状と課題 ~共助の必要性、生協への期待」
参加者:64名(web参加含む)

生協連の役職員研修会は年2回開催していますが、1回目は生協運動や関連する知識についての研修会としています。

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  岡崎会長

 初めに生協連の岡崎会長があいさつを行いました。「高齢化・人口減少の社会で弱者の暮らしをどう支えていくのかが課題で、一方、社会保障とのバランスを考えていく必要があります。社会保障をどういう視点で見ていくのか、また組合員も高齢の方が増えているので、関連性もあるので参考にしていただきたい。」と述べました。

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  内田教授

 続いて内田先生に講演していただきました。

初めに日本の社会保障制度の現状を社会保険制度、社会サービス(児童・老人・障害児者福祉)社会扶助(生活保護・社会手当)の3つに分けてそれぞれの金銭給付、医療サービス、福祉サービスにどういったものがあるのか説明されました。これらの社会保障の給付費が国の一般会計予算に占める割合が大きいことや今後益々高齢化社会になって、社会保障を支えていく人が減少していくことから、支え手を増やす労働政策や地域における助け合い(共助)が求められていることを話されました。

続いて、生活協同組合の成り立ちと相互扶助の精神について賀川豊彦の著書を紹介されながら説明され、最後にコープやまぐちにおける共助の実践事例をみていきました。

2030ビジョンのフレーズにある「共に生きる未来!」は共助の精神であり、コープやまぐちのサポート制度、組合員活動、宅配事業などはコープを通した地域のつながりになり、これらの実践は地域共生社会の実現につながっていくということでした。

参加者の感想

「現状・課題がよく分かりました。自分の仕事を通して地域共生社会の実現につながれば良いと感じました。」

「社会保障の現状と今の動き、将来にわたる人口減少の中で人と人との結びつきの大切さ、外部から見た生協、コープやまぐちが行っていること、共助とのつながりを知ることができました。共助に向けてコープやまぐちへの期待を感じます。」

「社会保障の全体像をつかめていなかったので今回整理して頂いて、頭の中が整理できました。個人的には両親の介護や医療もあり、もっと早く知っておくべきだったと思いました。自助が難しい方が増えている。公助は財政的な問題もある。その中で、共助が必要ということは、これまでもずっと考えていて本日の話もその通りだと思いました。」

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