2021年度第2回役職員研修会を開催しました
日時:2022年2月17日(木)
場所:コープやまぐち本部研修室
時間:13:00~14:30
参加者:55名(web参加者含む)
演題「日本国憲法と改正論議について」
講師:日本生活協同組合連合会 組織推進本部 社会・地域活動推進部 組合員活動グループ 百瀬 紋乃氏
前回の研修会と同様、コロナ感染拡大防止のためZoomによる配信もおこないました。
講師の百瀬さんにもZoomを使って講演していただきました。
研修に先立って、生協連の岡崎会長理事が挨拶をしました。
「世界は激動の時代といってもいいほど大変な状況で、様々な格差、差別、分断危機も叫ばれています。各地でおこっている紛争も目が離せない状況。国内外のさまざまな問題に対処するため、政治的改革を進めたい、そういう思惑から憲法論議が始まっています。私たちは、政治の動きに翻弄されず、自分達の将来をしっかりと見据えて今の時代を生き抜き、私たちの暮らしを守っていくことが大切になります。さまざまな論議を注視しながら自分の意見を持って今後の動きに対処していくことが望まれます。憲法とは何か?今問題になっていることは何か?基礎的な知識を深めながら自己学習に役立ててもらうきっかけになってほしいと思います。」
百瀬さんから、今回の学習会が、憲法についてもっと知りたい!学びたい!のきっかけになればと言われ、「憲法について学び、考えよう」というテーマで話しをされました。
「日本国憲法というルールを守らなければならないのは誰でしょう?」というクイズから始まりました。憲法は権力者が守るべきルールであることを説明され、まず憲法の基本について話しをされました。次に、メディアでたびたび取り上げられている憲法改定について、どのような手続きが必要なのか、国民投票に至までの流れを説明され、改定論議がおきる理由なども話されました。最後に自民党の改定案をもとにした憲法改定の4つの論点【 1:憲法第9条の改定(自衛隊の明記) 2:緊急事態条項の創設 3:参院選挙区の合区解消 4:教育関連 】についてそれぞれ改憲案や懸念されることなどを説明していただきました。
講演の終わりに「憲法をよくするのも、悪くするのも私たち次第」「憲法について自分の考えや想いをしっかりと持ちましょう!」と締めくくられました。
憲法学習会を過去に何度か受けたことがある人、初めてきちんと憲法について学んだ人など様々な立場での研修会でしたが、改めて憲法について学び、考え、自分の意見を持つきっかけになる研修となりました。
【参加者の感想】
・初めて憲法学習会に参加させてもらった。日頃憲法について考えたことはなかったので、改めて関心を持たなければと思う良いきっかけとなった。憲法や政治についても関心を持ち自分の想いもしっかり持っていきたい。
・ニュース等でさわりだけ知ることも多いが、改めて今の改憲に向けての動きの内容が知れて良かったし、憲法は何のためにあるのかを考えさせられるきっかけとなった。
・私たちの生活の根幹にある憲法の意義についてちゃんと考えなくてはいけないはずなのに、なかなか普段の生活では考えることがありません。何のために憲法があるのか、自分たちの生活にどうかかわっているのかを今一度考える機会となりました。憲法改正論議が盛り上がった時に、きちんと判断でき国民投票に参加できるようにしておかなくてはいけないと思いました。