8月21日(金)、宇部市のココランドで、原爆被爆・終戦70年企画、「原爆被爆・終戦70年によせて 命のバトン~つなぐ・はぐくむ・愛するこころ~」を開催しました。親子など約160名が講演や発表を聴きました。主催は山口県ピースアクション実行委員会。
戦争を体験された方々の生の声を聴く機会は年々少なくなっています。被爆者の思いや願い、核兵器をなくすためにみんなで活動してきたことを、大切につなぎ、子供たちも一緒に、平和の大切さを考え、命の尊さをバトンでつないでいく場として開催しました。
有吉政博実行委員長(生協連会長理事)の開会のあいさつの後、オープニングとして、公益財団法人 広島平和文化センター 常務理事 城一博氏より、「平和首長会議の取組について」報告がありました。
第1のバトンでは、日本原水爆被害者団体協議会 前事務局次長
中村雄子氏が「ふたたび子どもたちを被害者にさせないために」
という題で講演を行いました。中村氏は女学校2年生の13歳の
時、広島市郊外で被爆した時のこと、被爆して亡くなっていく人々
の様子などを語り、「一日も早い核兵器の廃絶を願っている。
70年間戦争が無かった日本の平和な時代がいつまでも続き、
子ども達が戦争で命を失うことがないことが戦争体験者の願い
です。」と語られました。
続いて、第2のバトンでは、「次世代への継承」~子どもたちと一緒に考える平和~と題し、周南市大津島の人間魚雷・回天の訓練基地跡と記念館を訪れた際の感想発表などがありました。コープやまぐちkid’sピースサポーターの末益菜月さんは「70年前にこんな恐ろしいことがあったとは、今でも信じられない。二度とあんな悲惨な戦争がおこらぬよう自分にできることを考えていきたい。」と感想を発表しました。また、広島の高校生2人は中国新聞ジュニアライターとしての活動や、NPT再検討会議へユース非核特使として派遣され、取材したこと、発信したことなどの報告をしました。「現地の若者は強く核廃絶を願っている人が多いのに、政府はそうでないことが残念」。今後の課題は、「世界の人の心を動かせる活動をしたい。被爆者の声に耳を傾け、発信し続けていきたい」と話しました。
第3のバトンでは「ミニピースコンサート」を開きました。最後に会場のみんなで歌い、閉会しました。