2022年9月15日(木)、生活協同組合コープやまぐち第3会議室にて2022年度第1回役職員研修会を開催しました。
参加人数(Web参加も含む):69人
時間 :13:00~14:30
今回は講師に山口大学経済学部 特命教授(国際連携担当副学長補佐)の富本幾文先生をお迎えし、「現在のヨーロッパの現状と、日本・山口県への影響~SDGsを踏まえて」というテーマで講演していただきました。
講師の富本先生は国際協力論、国際公共政策学がご専門で、海外青年協力隊を派遣している独立行政法人国際協力機構(JICA)にて長年にわたり開発途上国への国際協力を歴任されました。
はじめに、県生協連の岡崎会長が「生協はより良い暮らしと平和を目指しています、ロシアによるウクライナ侵攻によって、世界は困難に直面している、核の脅威にもさらされ、平和が危ぶまれています。今日は世界を駆け巡られた先生に今の状況を伺えるということで期待しています」とあいさつをしました。
続いて富本先生の講演がありました。はじめにJICA職員として赴任した国での戦争・紛争体験を紹介され、次にヨーロッパの現状を話していただきました。ロシアのウクライナ侵攻をどう見るかという視点で、侵攻に至った経緯、侵攻の影響、EU内部の情勢そして米国の動きをわかりやすく話していただきました。そして日本および山口県への生活への影響を説明されました。このような状況のもとでの日本と山口の課題をSDGsを踏まえて「貧困」「教育」「ジェンダー平等」「国家間不平等是正」の点でデータを使って説明されました。生協への期待として「国が守れない一人ひとりを守る、誰一人取り残さない(SDGsに直結)、生協はSDGsを達成するためのフロント・ランナーである、山口を目指す難民・避難民への支援もよろしくお願いします」と言われました。
最後に富本先生がJICAで活動されていた時にお会いになられた緒方貞子さんの言葉「文化、宗教、信念が異なろうと、大切なのは苦しむ人々の命を救うこと。自分の国だけの平和はあり得ない」を紹介していただきました。
参加者の感想
ウクライナ、ヨーロッパ、世界の現状についてわかりやすく説明頂き、学びになった。山口県や私たちの暮らしに関することも、世界の状況が少なからず影響していること、逆にいえば、私たちの身の周りから、小さなことからSDGsに関することを意識して行動することが、世界を変えることにつながることだと思った。
SDGsの世界・日本・山口県の現状を学ぶことができました。特に山口県の数値を見ることでより身近な問題としてとらえることができました。解決に向けて何をしたらいいのかは自分で考えて何か一つでも実行していきたいと思います。
ヨーロッパの情勢、ウクライナ侵攻の背景などよく分かりました。難民問題などこれから関心を持ってみたいと思います。自分のことばかり考えていてはいけないと感じました。