県生協連70周年記念事業 ~山口大学で生協について講義を行いました~

県生協連は今年、創立70周年を迎えました。創立70周年の記念事業は、今後の山口県における生協運動の更なる発展のために、生協を知らせる事をテーマに掲げています。
若い世代に生協を知ってもらう為、地域福祉社会学を研究されている、山口大学経済学部経済学科 鍋山祥子教授が受け持つ授業で1講義をさせていただきました。

日時:7月4日 10:00~11:30
講師:山口県生協連 専務理事 荒瀬 泰
講義テーマ 「協同・共助の組織である『生活協同組合』の設立過程と現在の事業について」
受講者数:89名

はじめに、鍋山教授から、地域づくりや福祉に関して生協がどう動いているのか学んでほしいと言われ、荒瀬専務は、生協がどんなものでどんなことをしているか、それを通じて社会の問題についても考えて欲しいと述べました。

  1. 生協、協同組合とは  
    組合員による出資・利用・運営の原則などについて、協同組合と生協の種類についてなど
  2.  生活協同組合の歴史と社会的背景
    産業革命~ロッチデール公正開拓者組合の誕生~ ヨーロッパから世界へのひろがりについて
  3. 日本における生活協同組合の発展過程と社会的背景 
    社会の動き、消費者問題・社会問題と生協の動きを比較。近年は人口減少と高齢化が進み福祉のニーズが高まってきた事など生協は時代のニーズに合わせて発展してきたこと。
  4. 生協の社会的取り組み 5.生協の事業 
    ①宅配、店舗、共済、福祉、その他。西日本豪雨や周防大島の災害時に生協が行った事や、移動店舗、お買い物サポートカーなどの事例紹介。
    ②コープやまぐちの2018年度活動の映像を使って、消費者ニーズの実現、食の安全、SDGsについて、くらしの見直し、福祉、平和の取り組みについて。福祉についてはおしゃべり会、おとなり会、おたがいさま等の活動を紹介。 『自助』『公助』『共助』の共助は地域コミュニティーの形成が重要な課題に役立っていること。

受講された学生からは、「生協が何を行っているのか具体的には知らなかったが、今日の講義で私達の生活の支援にとても積極的で生協によって支えられていることがたくさんあると知ることができた。」「生協は人と人とのつながりを大切にし、生協を中心として町を助けネットワークをつくっていくという活動もされているので、生協を通じてより良い町がこれから増えていくことを期待する」「買い物をする店舗が減少して高齢者を中心に困っている人が増加している。運転免許返納をためらう高齢者もいる。コープの取り組みによって多くの人が助かっていると思います。地域間のつながりのサポートにも貢献しているように感じました。」「災害の時には、すぐに募金活動や支援物資を提供し、助け合うことを徹底していて組合員にとっては大切な存在だと思います」などの感想をいただきました。

 70周年記念事業のテーマの通り、若い人たちに生協の事業や活動について知ってもらう有意義な取り組みとなりました。