≪山口市 消費者被害防止見守サポータ-養成研修会≫

1月30日・2月4日に研修会を実施しました。特に今回は、高齢者等の消費者の現状や合いやすい被害、被害への対処法や知識を中心とした研修会といたしました。

 

1.消費者等の現状と消費者被害

急速な高齢化の中で消費者被害も高齢者の被害件数が増加している、山口県は、特に高齢化が進み、様々な高齢者対策が求められている。高齢者への直接、啓発活動をおこなうことも必要ではあるが、だまされたことに気付きにくいこと、被害に遭っているにもかかわらず、相談をすることをしない等の要因からか、被害を増加させる状況になっている。家族、地域の結びつきやコミュニティーが、希薄になっている社会で、高齢者の消費者被害をなくすためには、高齢者を支える周囲の人々が、消費者被害への意識を高め、基本的な知識を取得し、高齢者をサポートできる体制をめざすことが求められる。地域において高齢者等と日常的に接する機会の多い介護関係者や民生委員等を対象として、特殊詐欺、悪質商法等に関する情報提供、消費者被害の発見・通報や相談窓口への誘導方法について研修を行い、「消費者被害防止見守りサポーター」として養成することにより、地域の見守り力の向上を図り、特殊詐欺や悪質商法による高齢消費者等の被害防止に役立つと考えます。

?2.安全・安心してくらし続けられる地域社会づくりへ

地域の自治体や警察と各種団体・個人が連携して、消費者被害の未然防止、被害の早期発見・通報及び被害者救済の支援をおこなうためのネットワークを構築し、地域住民を被害から守り、安心・安全な地域づくりを推進する

?3.研修会の概要

①日時: 山口市南部会場

     1月30日(金)小郡ふれあいセンター ? 13:00~16:00 参加者120名

     山口市中部会場

     2月? 4日(水)山口県総合保健会館   13:00~16:00 参加者135名

②参加者対象者

民生児童委員、福祉委員、自治会、消費生活推進員、社会福祉協議会、福祉関係(ケアマネジャー)、地域包括センター職員、一般市民、地域づくり協議会、地域交流センター職員

?③研修会の概要

  ★山口市の現状と本日の目的

      山口市消費生活センター所長   渡辺 正次氏

  1.講演「高齢者の支援について」

     成年後見人制度及び認知症について

          講 師(社会福祉士)

            権利擁護センター ほっとやまぐち  吉木 伸行氏(南部会場)

            権利擁護センター ほっとやまぐち  池永 泰典氏(中部会場)

  2.講演「最近の消費者詐欺の手口と被害、被害防止について」

    消費者詐欺と実例と対処予防法        消費者1

    講 師(犯罪被害防止アドバイザー)

    山口県警察本部 生活環境課 河村 宗治氏

 

 

 

  3.講演「消費者被害の防止と見守り」

     高齢者等の被害、見守る側の知識            消費者2

     ~ 契約とは、クリーングオフの知識と活用

      講 師(全国消費生活相談員協会)

      消費生活専門相談員   中村 久枝氏

★質疑応答                                             ★DVD”高めよう!「見守り力」

?4.アンケートより(抜粋)

  《消費者が安心して暮らせる地域にするために、どうしたら良いと思われますか?》

   ・隣近所等で信頼関係を築く(何でも相談できる環境を作る事)

   ・向う三軒両隣、地域、家庭、家族のつながりを密にする

   ・講習会、研修会等への参加の必要性

   ・声かけの大切

   ・いきいきサロン、地域の会合などで情報提供等の講習の実施

   ・出前講座の推進、利用

   ・相談場所について(地域での相談窓口)

   ・サポーターの養成

 《今日の研修の感想》

  ・知らない事もあり、大変勉強になりました

  ・年2回位、このような研修をしてほしい

  ・見守りの高齢者の方々に注意喚起を促していきたい

  ・ニュース等で消費者被害のことは知っているが、再認識できた

?まとめ

長時間の講習にもかかわらず、みなさん熱心に受講されていました。???アンケートからも読み取れるものとして、被害防止に大切なのは、相談できる隣近所や見守りの声かけでした。いかに信頼関係を築けるかが大きな課題になると思われます。消費生活センターや消費生活推進委員さんによる出前講座等がある事があまり周知されていないようです。情報提供や情報発信の必要性、伝達方法を考えることがいるように思われます。