やまぐちピースフォーラム2016 継承~次世代へつなぐ平和への思い~

山口県ピースアクション実行委員会(構成団体:山口県生活協同組合連合会、生活協同組合コープやまぐち 協力団体:山口県原爆被害者団体協議会、(一財)山口県原爆被爆者支援センターゆだ苑)は、8月19日(金)、13:00~15:30 山口県教育会館で、継承~次世代へつなぐ平和への思い~と題してやまぐちピースフォーラム2016を開催しました。 参加者は270名

オープニングではコープやまぐちピースサポーター、kidsピースサポーターによる紙芝居「8月5日で終わった日記」があり、広島原爆で亡くなったある女子生徒の日記をもとに、原爆の悲惨さと平和の大切さを伝えました。

鈴木達治朗先生

  鈴木達治朗先生

 第1部では「核兵器廃絶にむけて:現状と課題」と題して、長崎大学核兵器廃絶研究センター センター長の鈴木達治郎氏の講演がありました。
 講演では現代の核の現状として、核軍縮の停滞、増加する核物質在庫量に加え、テロの脅威や緊張する世界情勢により深刻化していることを説明。オバマ米大統領の広島訪問についてはその意義と課題について、今後の日米両政府がどう核兵器廃絶に活かしていくのか監視してくことの必要性を述べられました。日本の取り組むべき課題として、北東アジアにおける核抑止力依存から脱却する安全保障政策の構築に取り組むこと、北東アジア非核兵器地帯を目指す信頼醸成プロセスを開始する、核燃料サイクル政策を見直し、プルトニウム在庫量削減に向けて、国際協力を進めるべきと挙げられました。また市民社会の役割として被爆国・被爆者の体験、想いを継承し世界に発信する、戦争ではなく対話で紛争解決することを市民社会で実践する、等を挙げられました。

 

ピースフォーラム1 第2部では「山口県版平和首長会議」と題して、県内の7つの自治体から首長、副首長が参加し、平和な社会づくりについて取り組んでいること、次世代、子ども達への「継承」という視点で取り組んでいること、首長の平和への思いなどを話していただきました。kidsピースサポーターの子どもたちからは、「戦争を知っている人はどれくらいいらっしゃるのでしょうか」「なぜ戦争が起こるのですか?どうしたら世界が平和になりますか?」「平和をつなぐために、私たちにできることはなんですか?」という質問があり、首長より回答をいただきました。

      山口県版平和首長会議

 

 

 

 

 

 


最後に鈴木センター長より、平和のためには、情報を見て、知ること、考え方の違う人の意見を聞くこと、自ら話して、継承していくことが大切であり、あわてず、あせらず、あきらめないで行動することの大切さを話されました。やまぐちアピール2016の宣言、首長からkidsピースサポーターへ、「子どもたちへ継承していきたいこと」を書いた色紙のプレゼントがあり、第3部では「ミニ平和コンサート」を開催し閉会しました。

首長からkidsピースサポーターへ色紙のプレゼント

首長からkidsピースサポーターへ色紙のプレゼント

   ミニ平和コンサート